君のための嘘
「わかった ソファに座って待ってて」


ラルフは夏帆にそう言うと、玄関に向かった。


******


リビングルームのソファに祖母が座り、対面に座った夏帆、隣にラルフがいる。


部屋の隅に先日の畑中と言うスーツを着た男性が立っている。


秘書と言うよりかは、屈強な体つきはボディーガードのよう。


先日のような祖母の鋭くさげすむような視線は感じられないが、夏帆は居心地の悪さを感じている。


「お茶を淹れてきましょう」


ラルフが立ち上がった。


「わ、私が淹れます」


ラルフがいなくなったら、困る夏帆は立ち上がっていた。



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