君のための嘘
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翌々日、倒れてから初めて朝食の席に夏帆は姿を現した。


新聞を読んでいたラルフは夏帆の姿を見ると、立ち上がった。


「起き出してきて大丈夫なのかい?」


「もう大丈夫です」


ラルフに背を向け、夏帆はパーコレータからカフェオレボウルにコーヒーを淹れ、たっぷりのミルクを注ぐ。


「まだ横になっていた方がいいと思うよ?」


「アルバイトがあるの 今日は人手不足だって聞いていたから」


元旦から店は休みで、今日から始まるスーパーは品出しに忙しいらしい。


夏帆は7時からのシフトになっている。



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