君のための嘘
最後の仕事を精一杯しなければ。


見えてきたスーパー、ガラス窓からは中が煌々とした電気の明るさが見える。


うん、あの電気のように明るくしよう。


夏帆はスーパーの搬入口に足を向けた。


******




「えっ!?私が辞めた事になっているって……?」


更衣室に向かう廊下で店長に会った。


汗をかくほど暖房が入っていないのに、店長はうっすら汗を浮かべ私を休憩室に連れて行く。


「お嬢様の暇つぶしは止めてください 霧生家の方だと知っていれば雇いませんでしたよ」


変に丁寧語で話されて、私は眉間に皺を寄せる。


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