君のための嘘
「愛しているよ」


夏帆が返事をする前に、ラルフは車に向かった。


「ラルフ……」


ラルフを追おうとした足が止まる。


ラルフも辛いのだ。


ラルフは口元をギュッと引き締めて、乗り込んだ車から夏帆を見ている。


夏帆は無理やり微笑みを浮かべた。


そして、ラルフを乗せた車は動き出した。


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