君のための嘘
両手で顔を覆い、伏せていたラルフはしばらくして顔を上げた。


「……侑弥、日本へ電話してくれないか 夏帆ちゃんと話すよ」







夏帆は電話の音に目を覚ました。


ぼんやりした頭で、携帯電話を手だけで探す。


そうしていくうちに、ハッとして冷や水を浴びせられたみたいに目が覚めた。


携帯に現れる文字はラルフ。


「も、もしもしっ!?」


『夏帆ちゃん、寝ていたよね?起こしてしまってすまない』


日本はまだ明け方だ。



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