【十の瞳】




――からくり、からくり、からくるり






それから少して、えどがぁさんがマスターの部屋を調べたいと言い出した。


別館の間取り図を見ていた彼は、


「あの部屋には、一つ、不可解な点があるんだ……」


「不可解な点?」


「ああ、もしかしたら……からくり仕掛けのようなものがあるのかもしれない」
 

もしかしたら、マスターもそこに隠れているかもしれないと……。
 

しかし、彼に賛同する者はいなかった。
 

ファニーペインは、



「今更、そんな事して意味あんの?」
 


と言った。


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