【十の瞳】
心無い嘲笑。
集団の中で浮く自分。
真っ黒な世界。
学校はどこもかしこも棘だらけだった。
成績は、良くても悪くてもあまり関係なかった。
ただ、誰とも馴染めないという点のみが、唯一にして最大の問題だった。
変化のない毎日に辟易している同級生たちは、ディスポーザーを求める。
思いやりをしなくても良い「事になっている」相手。
悪意でできた泥玉を、好きなだけぶつけてもいい「はずの」的。
嫉妬や鬱憤の捌け口が、思春期の彼女達には必要だった。
誰でも構わなかったのだろう。
だからそれは、十二愛になった。