【十の瞳】
「いえ、えどがぁさんも、他の人達も、いないなぁと思って……。
相談したい事があったんですけど」
「えどがぁ氏なら、ファニーペイン氏と八野女史を率いて、対策を練っているでありますよ。
……そ、そうそう。
さきほど、とんでもない事が発覚したのですよ」
「とんでもない事?」
「ええ、そりゃあ、もう……。
設備の不調に責任を感じた藤浦さんが、確認しに行ったところですね……
実は、あの電話線。
暴風雨の影響なんかではなく、何者かに切られていた痕跡があるのだとか……!」
「切られていた? それって、犯人が……」
「ううう、恐らくは……。
情報伝達の手段を封じるのは、ミステリーにおける犯人の定石ですなあ……」
「……そうだったんですか」
「おまけに、直せる見込みは無いそうで……」
「残念ですね。
ところで、彼等はどこに?」