【十の瞳】
応接室にいると分かり、行ってみた。
応接室とは、食堂の隣にある部屋で、昨夜、酒盛りをした場所だった。
棚には高価そうな調度品が並び、壁には絵画がかけられている。
そして、天井にはシャンデリア。
ためらいがちにノックをして扉を開けると、
応接室にはえどがぁさん、八野、ファニーペイン、そして藤浦夫妻がいて、
各々アイスコーヒーを飲みながら、テーブルに大きな紙を広げて、何か書いていた。
どうやら、この館の見取り図をまとめていたらしい。
「ああ、コロ君。
……どうかしたのかい?」
「いえ、ちょっと、……四十八願さんの事で、お話が」
十二愛の名前を出した途端、空気がきゅっと引き締まった。
――彼女が言っていたような、『期待の目』。
まさか、もう推理をしているのか、という目……。