モノクローム
「このタイミングで?」
「はい。みんな待っています」
「結縁」
歓声が未だあがっている中、紫苑に急かされ、隼人に呼ばれて前に出た。
瞬間、みんな静かになるんだから少し嫌。
「あー、と。御津村 結縁……です。これからお願いします?」
ある意味、今までの何よりも緊張した。
まぁ、拍手があがったのでよしとする。
「今から走りに行く用意しとけ」
隼人のその一声で、集会は終わった。
そして、幹部以上の入室が許される部屋に移動。
高級感漂う家具一式に、私は圧倒されていた。
「なにここ。本当に倉庫なの?」
「先代たちの置土産だったり、たまにプレゼントしてくれるんだよー」
ソファで隣に座っている奏太がにこにこしながら教えてくれた。
先代太っ腹だな。
「結縁さん。これからのことについて少しよろしいですか?」
「うん?」
これからのことって、まだなんかあんのかよ……。
「何かしらの武道の経験は?」
「あるよ。それなりに強いほう。段とかのレベルわけはないけど」
家の独自の武術だからな。
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