モノクローム
そうですか、と言って、左側の別のソファに座っている紫苑は何かを考え込むように俯く。
そして、テーブルを挟んで私の目の前の、また別のソファに座る隼人を見る。
「送迎は車で、同行者はローテーションで最低一人。理央は完治し次第、その輪に加わってもらいましょう。それまでは護衛される側に入れておきます」
「ああ」
「学校内では同じクラスの僕か隼人、もしくは社央が結縁さんのそばにいること」
「そうだな」
てきぱきと決まっていくなー。
なんかまるっきり他人事に思えてきたわ。
「ごめんね、こんなことになっちゃって」
「ん?」
「ユエちゃん、一人の時間がなくなっちゃうし……窮屈な思いさせちゃってる……」
「いいよ。たいして問題ないし」
果てしなく嫌いな人たちなら部屋に閉じ籠もるぐらい拒否したが、この人たちならいい。
「くれぐれも、一人で行動しようとしないでくださいね? 学校でも、『雷御』の奴らが紛れている可能性があるんですから」
何でもやるんだもんな、あの族は。
「努力するよ」
「不安だよ……」
奏太の呟きは空に消えた。
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