モノクローム
 









そして、夜になり。


倉庫の入り口付近ではさまざまなバイクが置かれていて、メンバーは忙しないながらもみんないい笑顔をしていた。


もうすぐ、走りの時間。


私も参加するらしく、しかも姫という扱いから隼人の後ろに乗るそうだ。


『雷御』に狙われているからこの倉庫に引っ越したのに、なぜこんな目立つことをするのか。


私を姫として迎え入れたことを他の族に知らせるため。そこには、私に手を出すなという警告も含まれる。


…………と、紫苑が言っていた。



「準備できました?」


「うん」



部屋で少しまったりしてから、幹部たちの集まる部屋にきた。


紫苑は黒の特効服を着ていた。背中には赤ともオレンジとも見える色で『影炎』と書かれている。



「かっこいいね」


「ありがとうございます」



はにかむ姿もかっこいい。



「行きますか」



ドアノブに手をかけ、エスコートされる。


特効服でエスコートってなかなか笑えるな。


バイク付近まで行けば、紫苑と同じ特効服に身を包んだ四人と、文字とベースの色が反転したものを着ているメンバーたち。

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