リアル




となると、自分のサイトに登録していた者が立て続けに殺され津場合、知っているというようなことを簡単に口にするとは思えない。


少なくとも、自分なら隠すだろう。


「あとは、個人でサイトを開いてます」


美緒の答えに薫は目を丸くした。


そしてすぐに自分の間違いに気付いた。


自分は刑事ではない。


美緒も薫のことはただの一般人だと思っている。


それなら、言ったところで何の差し支えもない。


生野だって、それを見込んで薫にこのような頼み事をしたのだ。


刑事を辞めて確かに長い時間が経っている。


だが、このような調べ事をするのは初めてだ。


感覚が混乱しているのだろう。


「どんなサイトを開いているの?」


薫は気を取り直して質問をした。


「ブログ投稿サイトです」


美緒は笑顔のまま答えていく。


完璧な女性。


それが薫が美緒に抱いた印象だった。



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