リアル





「これ、勘定っ」


やっとのことで動いた身体で隆は小銭をテーブルの上に置いた。


そして大急ぎで店の外に飛び出した。


右か、左か。


隆は扉の前で首を左右に思い切り振った。


だが一足遅かったか、裕児の姿はそこにはなかった。








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