リアル
「そこに行くと、殺したい子が待っていました。顔は知らなかったんですが、声を掛けるとそうだと言いました。
その人が呼び出してくれていたんです」
被害者の職場で声を掛けていた男。
これだけが美緒を犯人と断定出来ない理由だったのだ。
「私は……その人が待っているといって、大学まで連れていきました。三人とも、同じやり方です」
そして、各手段で殺した。
診察台に身体を固定し、それぞれの殺し方で。
よくもまあ、あんな殺害方法を思い付いたものだ。
だからこそ混乱したし、だからこそ、真実に辿り着けた。
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