リアル
二人は並んで二人目の被害者、坂口佳奈の遺体が置かれていた場所へと向かった。
五分も歩かないうちに着いてしまう空き家の前は、まだ黄色いテープが貼られている。
ここでの捜査はまだ終わっていないということだろうか。
当然中に入れるはずもなく、遺体が置かれていた場所すら見ることは出来ない。
だからといって、此処に来たのが無意味というわけではない。
薫は家に背を向けて立った。
そんな薫の様子を、隆は何をしているのか理解出来ないらしく、真似をした。
薫はそこから見える景色を見回した。
特に意味のある行動ではない。
だが、分かることもあるかもしれない。
見えるのは川、家々、小さな建物、大きな建物、橋、そして小学校だ。
「次行くわよ」
薫は足を前に出しながら言った。
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