∮ファースト・ラブ∮

「そう?

そこまで言うなら教えてあげる」

ほんとうは、言いたくて言いたくてウズウズしてたんだけど。


だって、あの先輩があたしの告白をオッケーしてくれたんだよ?

これが喜んでおけずにいられますかって話よ。



「じ・つ・わ」

「うんうん」


あいちゃんは身を乗り出してコクコクとうなずく。


目はいつも以上に大きく見開いていたりなんかして、かわいい。



「あたしね」


コクコク。

あいちゃんはあたしが言葉を区切るたびに何度も相槌を打っている。


「麻生 久遠先輩と付き合うことになっちゃった!!」


きゃっ。

言っちゃった!!






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