∮ファースト・ラブ∮
「ご飯、いっておいで。
次の十五分休憩にまた、ぼくの教室においで。
待ってるから」
…………待ってる。
麻生先輩……あたしを待っていてくれるの?
「はい!!」
あたしは大きい声で返事をして麻生先輩から離れる。
1年5組の教室にダッシュで戻った!!
やった!!
次の休み時間、先輩にはじめておいでって誘われた!!
これは告白したとき以来の展開だ!!
あたしは浮かれていた。
その後に、とんでもない出来事が襲ってくるなんて知る由もなく――――――。