星に願いを
「あっ、陽菜さん!!」

知らない男子が、呼び掛けてくる。

「ちっ、来やがった。」

「え、なにっ!?」

「いいから走るぞ!」

涼くんはあたしの手を強く握った。

そして校舎裏の小屋に隠れる。

あたしは訳がわからないまま、
困惑していた。

「ごめん、大丈夫か?」

「う、うん。大丈夫」

「あいつ、お前のこと狙ってる。
だからあんま俺の側離れんな」

「ど、どゆこと?」
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