3つのナイトメアー
帰省した時、顔を赤くしてはにかみながら父に勉強を教わっていた華代の姿が
浮かんだ。
その後華代は、母と交替で献身的に父を見舞ってくれた。恭子は、赤ん坊の
世話にかまけて父のことを二人に任せっきりにしているのを棚に上げて、華代
に、電話で度々可南子のことを非難した。
「でも、可南子さんって、薄情だと思わない? 私とママからパパを取り上げ
て散々な目に遭わせたくせに、手に入ったらすぐに飽きて病気になっても知ら
ん顔。まだ一応籍が入ってるから本妻なのに、元妻のママに何から何まで押し
つけて、自分は好きなことをしてるんだから」
「まあ、夫婦の間だから、なにか人に言えない事情があるのかも」
一緒になってけなしてくれるのを期待していたのに、お茶を濁すようでどこ
か歯切れが