3つのナイトメアー


は、看病していくうちに、父に対しての情を深めていたのだろう。父の死を心


の底から悲しんでくれる姿に、恭子は胸を打たれて、華代にかけ寄った。


「華ちゃん、最後までありがとう。パパも天国からきっと感謝しているわ」


「ううっ、恭子ちゃん、神様は、私達から永遠に貴之伯父さんを奪い去ったの


よ。あの素敵で優しかった伯父さんを! 私、辛くって、悔しい」


「華ちゃんの気持ち、きっとパパに届いてるよ。だから、そんなに泣かない


で。私達がめそめそしてたら、心配でパパが天国に行けなくなるから」


「恭子ちゃん!」


 恭子は、華代と抱き合って涙が枯れ果てるまでひたすらに泣いた。


 華代がこんなに激しく気を高ぶらせたのは、その時お腹に宿っていた小さな


生命のせいだと
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