3つのナイトメアー
「恭子ちゃんこそ、昔と同じ、ううん、益々綺麗になって。でもすぐに分かっ
た」
二人は、しばらく手を取り合って久しぶりの再会を喜んだ。その後、恭子
は、華代と正面から向き合って、じっと目をみつめながら尋ねた。
「華ちゃん、東京にはいつ着いたの? 何か困ったことでも起きたの?」
「E県から今朝一番の特急列車と新幹線を乗り継いで、二時間前に東京に着い
たばかりなの。私、ずっと主人のことで悩んでた。主人は昨日ね、とうとう付
き合ってた女と一緒に家を出て行ったわ。私、どうしていいか分からなくなっ
て、気がついたら汽車に乗ってた」
恭子は、涙を堪えながらとぎれとぎれに話す華代を慰めながら、それまでの
経緯を尋ねた。
「主人はね、父が銀行で重要なポストにある間は、表面上大人しくしてた。冷
酷な人間であることは分かってたけど。父が十年前に出