3つのナイトメアー
の。だから、こうするしかないのよ」
「恭子さん、ぼくもあなたを愛してる。こんな気持ち初めてだ。あなたとこう
して会えなくなると思うと、頭がおかしくなりそうだ。でも、おふくろと山本
先生のこと、簡単に割り切れない。ぼくは、一体どうしたらいいんだ!」
「圭くん、私のこと本気なら、回りから、たとえ悪魔とののしられようと、ひ
たすら耐えて貫かなければだめ。私、夫とはもう暮らせません。このまま一
緒にいるのは拷問に等しいわ。私、明日家を出ます。夕方五時、東京駅構内の
カフェなまりの鈴にいます。あなたが決心して来てくれるのを待ってるわ」
「恭子さん!」
圭が恭子の体を抱きしめた。その力強さに、圭の自分への愛を確信し、満足
感に胸がうずいた。恭子は、自分が、若い男性の肉体への執着を、無理に精神
的愛情にこじつけた、浅ましい存在であることを、心の隅に追いやって