シンデレラに玻璃の星冠をⅠ
神崎家で会った、襦袢姿の緋狭さん。
必然で動く彼女が、その姿で僕達に会い、櫂の質問に対し、彼女が切り捨てたあの時…。
――元よりお前達など、暇潰しの玩具だった。
その裏で感じたもの。
"強くあれ"
僕達に向けられたメッセージは、何に対してなされたのか。
都合よく解釈すれば、それはこうなることを見越した上での警告であったのだと…考えることは、甘すぎるのだろうか。
僕達の"不安"を利用した企て事の実行者が緋狭さんにしても、久涅にしても。
そのメッセージの意味を汲み取れなかったのは僕達の非。
認識が甘すぎた僕達が悪い。
それでもどこかで思うんだ。
緋狭さんは、僕達を狂わせるはずはないと。
苦しみを与えるくらいなら、ひと思いに殺しにくると。
甘いのかな。
甘すぎるのかな。
例えそこを利用されているのだとしても。
いや、むしろ…捨て切れぬ緋狭さんへの信頼を利用されていたとしたら?
どうしても僕は、緋狭さんの影に…久涅の存在を感じずにはいられなかったんだ。
久涅なら、ありえる策ではないかと。
だからこそ一層の警戒心を持ったんだ。
久涅という男に。