ラブラブ☆レッスン
「「寿先生?!」」
「ああ、いいところを邪魔してしまって申し訳ありません」
「いっいや!そう言うんじゃ…」
慌てて私が否定すると
「そっそうです!先生!」
「あれ?僕には好きです、だとか聞こえましたが」
「全部聞いてんじゃねーかよ…」
そう小さく呟く亮くんに私はただ
「そうだね」と言うことしかできなかった。
「まこくーん?」
「ああ、柳沢先生」
「先にどんどんいかないでよーってあれ?」
「ども…」
「さっちゃん…」
私が悲しそうな顔で呼ぶとさっちゃんはニヤリと笑った。
「ねぇまこくん?早く行こうよ」
腕にしがみつきながら言うさっちゃんを見て私の胸がズキズキと痛んだ。
「柳沢先生、やめてください。生徒の前です」
「えーっ」
まさにこの状態だと二人はカップルにしかみえない。
やっぱり二人は…
「まったく…勘違いされてしまいます」
「くすっ、別に付き合って無いんだからね?」
そう聞いた私は何故か深く安堵してしまった。
「先生たちも買い物ですか?」
「きっと向日くんが姫埼さんにしてることと同じ、でしょうか」