Vrai Amour ~美桜の場合~
「・・・だーめ。全部見ておかなきゃ」

そう言いながら、陸はゆっくりとドレスのベアトップをおろしていく。

「・・・恥ずかしい」

「恥ずかしくないよ。美桜はこれから世界一幸せになれるんだからね」

「・・・でも、恥ずかしい」

しつこくそう言うと、陸はしょうがないなぁって感じで部屋の明りを落としベットサイドのライトだけをつけた。

「これ以上はだめ。僕が見たいから」

なんだか私が知っている陸よりも少し強気になった陸に、勝手にドキドキしてしまう。

そうしていると、陸はドレスを足から抜いて、ゆっくりと下着のホックをはずしていった。

すっかりベットの上に私の素肌がさらされると、陸は慌てたように自分のシャツを脱いでいく。

ベットの下に落とされているドレスやパンプス、陸のネクタイやシャツ。

これから本当に陸の腕の中で幸せに浸れるのだと思うと、胸の奥が切なくなる。

ゆっくりと陸の肌が重なり、腕の中にすっぽりと包まれるとそのぬくもりになんだかほっとしてしまった。

「・・・あったかい・・・」

私は陸の胸に頬を摺り寄せる。

「・・・もう、本当可愛いんだから・・・」

陸はそう言うと一気に体勢を変え、私の上に覆いかぶさる。
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