しゃぼん玉

やり場のないイライラ感を消すように、メイはコーラを一気飲みした。

なぜ、こんなに苛立つのだろうか。

メイ自身にも分からなかった。


宇都宮は、メイが食事をするところを見ながら考えていた。

“メイちゃんは、リク君達に対して不快感を持ってる。

よかったよかった。


今日、わざわざ学校までメイちゃんを迎えに行って正解だったな。

もしあのまま、リク君達がメイちゃんを連れ帰るような事態になったら、翔子さんの依頼達成をますます手こずることになるし。


しかし、リク君だけならまだしも、あんなに仲間を引き連れてくるとはな。

早いとこメイちゃんを何とかしないと、また翔子さんに怒鳴られるな”


平静を装いながらも、宇都宮は内心焦っていた。

今日、突如メイを迎えにS高まで出向いたのは、メイをメグルの家に居座らせ続けるため。

お節介なリクだから、自宅にメイを連れ戻さないとは言い切れない。

宇都宮は、メイがリクの家を出るのを、虎視眈々(こしたんたん)と待っていたのだ。

その方が“目的”を遂行しやすいから。

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