しゃぼん玉

「それがどうしたの?」

マナがシュンの顔をのぞきこむ。

シュンは、らしくないほど歯切れの悪い言い方で、

「宇都宮さんって、弁護士、なんだよな?」

「うん、そうだよ。

穂積さんも、宇都宮さんにはかなり気を許してるみたいだし」

ミズキが穏やかな口調で答えた。

だがシュンは、腕組みをして難しい顔をし、

「宇都宮さんって……。

本当に弁護士なの?」

「えっ?」

みんなが肩をすくめた。

空気が変わるのを感じつつも、シュンは言いづらそうに、

「だってさ、宇都宮さんが穂積に関わり出してからけっこう経つのに、全然状況変わんないじゃん」

マナはそれに対してうなりながら、

「たしかに……。

まだ穂積さんは自宅に戻れてないし、お母さんとも仲が悪いままだけど……。


でも、リク君の話だと、宇都宮さんも虐待の事実いろいろ調べ上げなきゃ動けないみたいだし、いきなり良い方向に向かう!ってことは難しいんじゃないの?」

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