しゃぼん玉


宇都宮と共にファミレスを出たメイは、商店街を歩いていた。

宇都宮に誘われるがまま、駅前のシティーホテルに向かうところだった。


「メイちゃんも、たまには広い部屋でゆっくり休みたいでしょ?

友達んちとはいえ、他人の家は気を使うと思うし。

あ、僕は自分ちに戻るから、メイちゃんの部屋だけ取るよ」

宇都宮にそう言われ、メイはうなずいた。

メグルの家は居心地がよかったが、弁護士が部屋を用意してくれるというのなら、その方が身に合っていると思ったのだ。


宇都宮は嘘をついている。

メイが泊まる部屋の隣の客室に自分の部屋を取り、メイの入浴を盗撮しようと目論(もくろ)んでいるのだ。

“アノ最中の写真撮るのはまだ無理そうだけど、盗撮なら簡単だ。

メイちゃんはすっかり俺の言うこと信じてるしな。

女子高生の裸の動画は、それだけでもう金になるからね”


これでひとまず、メイの母·翔子に怒られずに済むと思い、宇都宮は安堵した。

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