しゃぼん玉

翔子は、恋人に対し、メイのことをこう漏らしていた。

娘がわずらわしい。

でも、子供を育てるのには金がかかる。

だから娘を働かせたい、と……。


翔子は、離婚したかつての夫を思い出しながら、宇都宮にこう言った。

「メイは“そういうこと”に慣れてるから、けっこういい金儲けができるかもよ?

見た目は悪くないし」

「こんなことしてる俺が言うのもなんだけど、娘さんを俺に売る、ってことっすか?」

最初は宇都宮も驚いた。

翔子は、淡々とメイを売る気でいたから。

“まぁ、金になるわけだし、俺も翔子さんちの事情に深入りはしねぇけど。

本当にいるんだな、こういう母親”

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