しゃぼん玉


完全に日も落ちて、真っ暗な闇の中。

ミズキ達は、リョウの墓参りに来ていた。


ミズキは、ここに来るたびに弟との思い出を引き出され、めまいがすることもある。


リョウは生前、ミズキのことを『ミィちゃん』と呼んでいた。

「お姉ちゃん」と呼ぶこともあったが、ミズキとリョウは歳が一つしか違わないせいか、兄弟というより友達のような関係だった。


――ミィちゃん。

もしミィちゃんに彼氏が出来たら、俺にも紹介してね。

三人で遊ぼ!

そういうの、ちょっと憧れなんだ――


“リョウ。久しぶりにナナセ君も連れてきたよ。

マナとシュン君もいるよ。


みんな、リョウに会いに来てくれたんだよ。

よかったね……”

墓前で、ミズキ達は手を合わせる。

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