しゃぼん玉

マナ、シュン、ナナセは、時々こうしてミズキと共にリョウの墓参りに来ている。

ミズキを先頭にみんながリョウの墓石の前につくと、花束がひっそりと置いてあった。

置かれてから時間が経っているのか、風雨にさらされた跡がある。


周りのものに比べるとまだ新しいリョウの墓石。

その墓前で一際目立つ、パステルカラーの花束。

華美なフィルムに包まれている花達も、墓参り向けの種類ではない。

退院祝いや結婚式のブーケトスで使われるような綺麗で派手な花に、ミズキ達は目を丸くした。

「誰が置いていったんだろう?」

ミズキは首を傾げながらその花束をそっと手に取る。

親戚の人からの物ではないのは確かだ。

なぜなら、彼らはあらかじめ電話で訪問日を伝えてからリョウの墓参りに来るから。

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