しゃぼん玉
大成と菜月は、ゆっくり飲み込むようにミズキの言葉を聞いていた。
ミズキはずっと一人でリョウのことを背負い、
父や母の気持ちを最優先し、
一人でリョウのイジメを行った人物を探そうとしていた……。
大成と菜月は、ミズキのそういう態度に知らず知らずのうちに甘えてきたのだと気がつき、悲しみと同時に恥ずかしくもなった。
そういった自分達の今までの行いを戒めるように、菜月は拳を強くにぎりしめ、
「私も、リョウのことをイジメた子が憎くないといえば嘘になる……。
いま、リョウが亡くなった理由を知って、かなり戸惑ってるわ。
でも、もう、ミズキ一人に背負わせない。
家族の問題だもの。
これからは、みんなで考えましょう?
これから、どうしたらいいのかを……」
菜月は涙声ながらも、その口調は三年前より気丈なものだった。