しゃぼん玉
今まで両親に打ち明けられなかった心を、解放してもいい。
ミズキはそんな空気を感じ、それまであった両親への遠慮が体からすぅっと抜けていくのがわかった。
そして、両親に気を遣うわけではなく、本音を話した。
「ありがとう……。
これからはみんなでリョウのこと考えよ。
でもね、私、一人で抱えてたわけじゃないよ?
たしかに高3の時、マナと仲良くなる前まではそうだったかもしれない。
でも、マナが話聞いてくれるようになってからは違った。
マナは私の気持ちもわかってくれたの……。
ナナセ君もそうだよ。
ナナセ君とはまだ付き合ってそんなに長くはないけど、ナナセ君は誰よりも私の……ううん、リョウのこと考えてくれた。
ナナセ君の友達のシュン君も……。
みんながいてくれたから、私、今まで自分を保つことができた……。
だから、お母さんもお父さんも、そんなに自分を責めないで?
私、今こうやって解り合えたことで、十分だから」