しゃぼん玉

そんなミズキの言葉に、大成は複雑な表情で瞳を揺らし、菜月は温和な口調で言葉を返した。

「そう……。

それはそれで、お母さんは少し寂しい気がするけど、でも……それ以上に、ミズキにそういう友達がいてくれることが嬉しいわ」

ミズキはそれに対しわずかに笑(え)んだ後、質実に、

「実は、最近ね……。

リョウのイジメ問題に関わっていたうちの一人が、見つかったの。

でも、その子の家庭は複雑で……。

今はマナ達と、その子の事でいろいろと動いてるんだ」


穂積メイ。

リョウを自殺にまで追い込んだ張本人。

今までのミズキは、メイの存在を両親にだけは隠したいと思っていた。

だが今は、両親にこそ、そのことを話さなければいけないと思った。

リョウのノートが両親に見つかったことで、ミズキの中に、それまでにはなかった強い意思が、完全なものになって現れていたから……。

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