しゃぼん玉
リクは、自分の気持ちを両親に理解してほしかった。
反対されたことで激しく熱しそうな気持ちを何とか抑え、
「俺、大学行ってまでやりたいことってないんだよ。
母さんが就職に反対するのは分かる……。
俺、今までバイトすらしたことなかったし。
でも、何の目的もなく大学に行くような暇があるのなら、就職して自分の足で立てるようになりたいんだ。
父さんや母さんに頼らずとも、自分で何でも出来るようになりたい」
“そしたらメイを助けてあげられる……。
父さんや母さんに、メイのことで口出しされずにすむ!!
俺が一人暮らしをすれば、メイを夜に一人で出歩かせずにすむ!
ウチにメイを泊めることで、メイが父さんや母さんに悪く思われたりすることもなくなる……!!”
自立したいという願いはもちろんだったが、
メイを助けたい、
支えたい、
その思いだけでリクは進路を変えたのだった。