しゃぼん玉
口ではうまくメイのことを包み隠したつもりだったが、そんなリクの考えは全て、義弘に読まれていた。
「お前のことだから、進路希望を変えたのにはメイちゃんのことが絡んでるんだろう?」
義弘は、さきほどより増して威圧的な物言いをした。
リクはうわずった声で、懸命に真意を隠そうとする。
「メイは関係ないって!
俺が、そうしたいだけだし!
メイには最近全然会ってないし」
「……ほう。やはり図星の様だな。
今はメイちゃんに会っていないとしても、いずれメイちゃんを迎えに行くつもりでそのようなことを考えているのだろう?
隠しているつもりだろうが、父さんにはお前の考えが透けて見える」
「リク、そうなの!?
進路を変えたり、いきなり一人暮らしをするなんて言い出したのは、メイちゃんの影響なの!?」
正美の中で、息子の人生の選択を変えたメイに嫌悪感が湧く。
リクは必死に否定した。
「違うっ!!
メイは関係ないよ!
俺が勝手に決めたんだ!!」