しゃぼん玉
だが、リクの前向きな意思は義弘によっていとも簡単に反対され、その上、日頃の行いを厳しく指摘されてしまう結果となった。
今までリクは、何もかも自分一人でやってきたような気がしていた。
両親に感謝はしていても、自分の意思が尊重されるのは当たり前のことだと、強く思っていた。
“でも、そういうの全部、周りに甘えた考えだったのかな……。
バイトだって、始めてまだ長くないのに、ちょっと店長に褒められたからって、調子に乗りすぎたのかな……。
俺の考えは、現実的じゃないのかな。
しょせん、俺にはメイを助けることなんてできないのかな。
父さん達に言われるがまま進学して、大学に通って……。
メイの苦労を、指をくわえて見ていることしかできないのかな”
その夜リクは、一睡もできなかった。