しゃぼん玉

リョウが生まれた18年前……。

星崎夫妻は、可愛いまな娘のミズキに、弟となる存在を出会わせることができ、喜びに包まれていた。


菜月と大成は、1才になったミズキと、生まれたてのリョウを交互に抱きしめながら、生命の誕生とはなんて神秘的なのだろうと、涙を流した。

出産はとてもつらく、肉体的負担が大きかった。

特に、菜月の場合は難産だったため、20時間以上も分娩室内で陣痛に苦しみ、このまま死んでしまうのではないかという辛い瞬間がいくつも訪れた。

だが、この世のことを何も知らない無垢(むく)な赤ん坊の産声を聞いた時、「人生で一番の仕事をやり遂げた!」と思った。

「こんなにやり甲斐のある仕事は他にない!」

と、母親になった自分に自信が湧いてきた。

“愛する二つの命を、生涯かけて守っていくわ”

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