しゃぼん玉
「今日は、宇都宮さんの名刺に書いてある弁護士事務所に行ってみようぜ!!」
重たい空気を吹き払うように、シュンが明るい口調で提案した。
マナもその勢いに乗っかるように、
「そうだね!!
名刺に書いてある住所に行けば、宇都宮さんのことも分かるよね!」
ナナセも二人の言葉に気持ちを引っ張られた。
「そこに行ってみて、弁護士事務所があれば、宇都宮さんが弁護士なんだって証明されるしね」
三人の明るい振る舞いに、ミズキとリクは力無くうなずいた。
この気持ちの重たさはすぐには変えられないけれど、落ち込んでいても始まらない。
今は、宇都宮の正体を確かめることだけに神経を集中させようと思った。