しゃぼん玉
メグルとメイも放課後を迎え、S高を後にしようとしていた。
二人が校門を出て歩道をしばらく歩いた先には、意外な人物が立っていた。
メイは西日のまぶしさに目を細めつつその女性の姿を見て、一歩後ずさる。
今朝、友人達が退学になった事実を知って以来暗い表情だったメグルも、そんなメイを見ておかしいと感じ、
「メイ、知り合い?」
「ううん、知らない」
メイはそのまま、反対方向に向かって早足で歩いた。
メグルもその背中を追いかける。
「メイちゃん、……待って!!」
40代半ばの小柄な女性が、メイの後ろ姿に向かってそう叫んだ。