しゃぼん玉
メグルはメイのことを心配しつつも、彼女に言われるがまま先に帰路についた。
メイを待ち伏せしていた中年女性の顔を思い出す。
“あの人が、メイのお母さん?ではないよなぁ……。
母親にしては、メイに対して他人みたいな話しかけ方だったし。
にしても、メイの親って……”
メグルはずっと、心のどこかでメイの親のことが気になっていた。
メイがメグルの家に泊まり込むようになってだいぶ経つのに、メイの親は心配して訪ねてくる気配もない。
おそらく、清や一郎も、干渉しないだけで内心同じことを考えている。
“メイんちも……。『複雑な家庭』ってやつなのかな”
背中から吹き付けてくる冷たい冬風に体を縮こまらせ、メグルはケータイを開いた。