しゃぼん玉
ミズキとナナセは肩を寄せ合い、マサヤのケータイに保存されていたリョウの画像と動画を見た。
アイリは二人のそばで固く瞳を閉じ、祈るように両手を組んでいる。
そこには、四年前の夏に起きたことの一部始終がおさめられていた。
ミズキが調べても知ることのできなかった真実が――。
中学生達が見せる負の感情。
その場の不穏な熱気が、画面越しに伝わってくる。
目もあてられないほど泣き崩れるリョウの顔。
残酷なまでに耳に響く、同級生達の生々しい暴言。
ミズキの中には精神的に良くない感情ばかりが生まれては漂っていたが、しっかり、全ての映像を頭に焼き付ける。
最後に、しゃぼん玉柄のレターセットに綴られた手紙を見た。
その内容を見てミズキは、リョウにまつわるほぼ全てのことを知った。
宇野マサヤが、この手紙に腹を立てたのを皮切りに、リョウを追い詰めたのだということ。
そして、穂積メイはリョウをイジメていた主犯ではないこと。
全ての人の感情が悪い方向に向き、悲しい結末をとげてしまったのだということ……。