しゃぼん玉
ミズキはマナに相談をした。
これから、アイリやナナセと共に、自宅に帰りたい、と。
「マナとシュン君、穂積さんちまで行ってくれたのに、わがまま言ってごめんね」
『ううん、いいよ。
私達も結局穂積さんのお母さんには会えなかった。
今日はもう遅いし、ミズキちゃんはリョウ君のこと優先して?
おじさんとおばさんも家にいるんでしょ?
リク君には、私達から伝えておくからさ』
マナは、ミズキが自宅に帰ることを理解してくれた。
穂積メイのことであんなに動いてくれるマナとシュンに、ミズキは励まされる思いだった。
自分一人では、ここまではできなかったから……。
リクや穂積メイの様子が気になりながらも、ミズキは目の前で泣き腫らした顔をしているアイリを無視することはできなかった。
自宅前に着いたミズキは、胸に沈んだ重たいものを軽くするように、深呼吸をした。
両親に、リョウの死に絡むイジメの実態を話す時がきた。
ミズキをはじめ、菜月と大成も、いずれこんな日が来ることを、心のどこかで覚悟していたのかもしれない――。