しゃぼん玉
ミズキの言葉が、ナナセの全身に満ち溢れてゆく。
いま二人は、たしかに同じ気持ちを分け合っていた。
数分前からエアコンのタイマーが切れていたらしく、毛布に包まれた足元以外の熱が奪われ、ひんやりとしてくる。
「寒いね。
そろそろ、寝よっ?」
ミズキがそう言いナナセの顔を見つめると、ナナセはあわてて立ち上がり、今夜貸してもらう客室へ戻ろうとした。
「待って……!
ナナセ君……。隣にいてくれないかな?
今夜だけでいいから……。だめ?」
ナナセに引かれたらどうしよう、と思い怖かった。
でも、ミズキはいま、一人で眠れる自信がない。
「でも……」
ナナセは動揺している。
「いっ、嫌だよね、ごめん……。
私、さっきナナセ君の話を聞いてたのに、こんなこと……」
「ううん! 嫌とかそういうのじゃないよ、
その……。
緊張して……。
胸が苦しくなるんだ。ミズキちゃんのそばにいると……」