コントラスト~イケメン達のLOVE争奪戦~
秀は、夏から間違えなく成長した。
夏までは、綾菜ちゃんと付き合うことを目標にしていた感じだった。
振り向かせるとか
意識してもらうとか
綾菜ちゃんに自分を好きになってほしい
っていう気持ちが全面にでていた。
でも、いつからだろう・・・・
秀は、綾菜ちゃんの笑顔を大切にするようになった。
彼女が笑っていて
幸せでいてくれたら、秀もすごく幸せそうで
両思いになるとか
恋人になるとか
そういう望みが消えているような印象を受けていた。
今の秀は
自分の失恋より
綾菜ちゃんの笑顔が消えることを一番恐れていたんだ。
だからこそ、こうなってしまって
自分を責めている。
許せなくなっている。
「ごめん。ちょっと出てって。
一人にして。」
余裕のない声。
「わかった。夕食直前までは帰ってこないから。」
女の子は、こういうとき一緒に泣いてあげるんだろうけど
男はそういうわけにはいかない。
不甲斐ない自分を見せることが、一番プライドが傷つく。
わかっているから
俺はそのまま部屋をでた。