コントラスト~イケメン達のLOVE争奪戦~
「今思うと、わざとなのかな・・・?」
「わざと?」
「桐山くんが好きって言ってくれてすごく嬉しかったから。
ここでフって、桐山くんがわたしを好きでいてくれなくなるのが嫌だったのかも。
最低だね、わたし。」
綾菜ちゃんはしばらく無表情で海を見つめていた。
その顔はすごく寂しそうだ。
「誰かに好かれていたいって思うのは当然だよ。」
そんなありふれた言葉しか言えない。
嘘の言葉で慰めることは簡単だけど、綾菜ちゃんにそれはしたくない。
「でも、それはその誰かを傷つけてまでしていいことじゃない。
その人の手は決してとれないのに
でも、想っていてほしいなんて、ただのわがままだよ。」
「男は、好きな女のわがままならなんでも聞くものだよ。
とりわけ秀は、典型的なそういうタイプだ。」
「だからこそ、やっぱり傷つけちゃいけないんだよ。
桐山くんにはこれまでいっぱいお世話になったの。
一番仲のいい男友達だと思ってた。
桐山くんのこと、人としては普通に好きだもん。
すごくいい人だし。
だからそんな人を傷つけるなんて、絶対だめ。
なのに、わたしは傷つけた。しかも、わがままで。だから最低。」