コントラスト~イケメン達のLOVE争奪戦~

ぎゅ・・・・


「綾菜ちゃん?」



驚いた。


綾菜ちゃんが、いきなり俺の手をにぎっている。



「ごめんなさい。

わたし、何も知らないくせにいろいろ言って。」


「別にいいよ。

それに、俺は嬉しかったんだ。
ずっと、気づいてほしかったのかも。

本当の俺は、別にいるってことに。

でも、同時に怖かったよ。
綾菜ちゃんに言い当てられたとき。

本当の素の俺を見せて、また俺にとって大事な人ができて
その人が離れていったら、って思うとすごく怖かった。
だから、冷たく突き放すようなことしちゃった。ごめん。」


「いいよ、気にしてない。」


「それでも、綾菜ちゃんは俺のことを知ろうとしてくれた。

俺の中にズカズカ入ってきて、
いつのまにか、綾菜ちゃんの前では、自然と本当の自分でいられた。
それがすごく心地よくて、綾菜ちゃんの笑顔は優しくて
キミの前でなら、心から笑えるようになった。

ありがとう。

それから、好きだよ。」



綾菜ちゃんの手を握り返す。



「え・・・・。」


固まる綾菜ちゃん。





< 439 / 833 >

この作品をシェア

pagetop