コントラスト~イケメン達のLOVE争奪戦~
ぎゅ・・・・
「綾菜ちゃん?」
驚いた。
綾菜ちゃんが、いきなり俺の手をにぎっている。
「ごめんなさい。
わたし、何も知らないくせにいろいろ言って。」
「別にいいよ。
それに、俺は嬉しかったんだ。
ずっと、気づいてほしかったのかも。
本当の俺は、別にいるってことに。
でも、同時に怖かったよ。
綾菜ちゃんに言い当てられたとき。
本当の素の俺を見せて、また俺にとって大事な人ができて
その人が離れていったら、って思うとすごく怖かった。
だから、冷たく突き放すようなことしちゃった。ごめん。」
「いいよ、気にしてない。」
「それでも、綾菜ちゃんは俺のことを知ろうとしてくれた。
俺の中にズカズカ入ってきて、
いつのまにか、綾菜ちゃんの前では、自然と本当の自分でいられた。
それがすごく心地よくて、綾菜ちゃんの笑顔は優しくて
キミの前でなら、心から笑えるようになった。
ありがとう。
それから、好きだよ。」
綾菜ちゃんの手を握り返す。
「え・・・・。」
固まる綾菜ちゃん。