コントラスト~イケメン達のLOVE争奪戦~
「あ!」
困っていると、とうとう徹平くんに見つかった。
「綾菜さん!」
わたしを見てにこっと微笑む徹平くん。
徹平くんの視線の先を追うように
女の子の視線もわたしに向く。
そして、残念そうな顔になったりムッとしたような顔になったり。
とにかくマイナスに傾いている。
なんだかすごく居心地が悪い。
まえに大輝の高校で巨乳さんたちに睨まれたときと似てる。
あそこまではキツくないかもしれないけど。
徹平くんは女の子たちの間をすりぬけて
わたしのもとへきた。
「いつからいたんすか?」
「ついさっき、かな?」
「遅いからちょっと心配してたんすよ。よかったです。」
優しく笑う徹平くん。
それを見て悔しそうな女の子たち。
「さあ、行きましょう。」
そんなのもお構いなしで歩き出す。
なんだか申し訳ないけど
わたしも徹平くんの後を追った。
振り返る勇気もなかったけど
追いかけてこなかったから、
たぶん、あの子たちも諦めたんだろう。