[続]愛しき人
一之瀬の父は、私と母の会話から、すぐに俊哉の浮気を疑ったようだ…

父が信用している、人間に俊哉の身辺を調べさせた…

それは簡単なことで、すぐに結果で出た。

父は私に現実を受け止めろとすべ手を見せた。



「ABCコーポレーション 社長 鳴海俊哉に関する報告書」

  京都市内に本妻とは別に妻子がいるとの記載だった。

  女性は31歳、子供は9か月

  毎月の半分はこの二人が住むマンションに通っている。
 
  そのマンションは俊哉が世話をしている。

  毎月の生活費もだしている


そんな内容だった。

その内容は私を壊すには十分すぎる内容だった…

その書類を見たときから、私は声を出すことができなくなった。

自分では声を出しているのに音として出てこない。口がパクパクしているような状態だ。


両親は心配して、病院を受診した…

ストレスからくる失語症とのことだった…

治療法は自然治癒しかなく、
原因となっているストレスを排除するのが一番良いことだという。


私は、また、一人さみしく泣いていた…



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